昔からCGに携わっている方にはお馴染み、ティーポットやウサギのモデル。
シェーダーやシミュレーションで煮るなり焼くなり割るなりデロンデロンにグッチョグチョに と・・
様々な種類の過酷なテストに使用されてきました。
CG分野に携わって間もない人は何故ティーポット?ウサギ?この部屋よく見るなぁ・・・とか思う方も多いと思います。
私も昔はその中の一人でした。
という事で新規CGアーティスト向けに検証用モデルのリンクをまとめてみました。
色々実験台にしてみてくださいな^^
旧サイトでも人気の合ったエントリーを新サイトの方に移植しました。
それに伴い旧サイトの記事は削除しています。
夫々のモデル解説部分と記事後半に、モデルをダウンロード出来るサイトへのリンクを書き込んでいます。
Utah teapot(ユタ・ティーポット)
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1975年ユタ大学のマーティン・ニューウェル氏によって制作。
親しみやすい形状という事で自宅にあるティーポットをモデリングする事に。提案者は彼の妻。
制作者の名を取ってNewell teapotと呼ばれることもある。
詳しい解説はWikipediaを参照していただければわかると思います。
日本語Wikipedia
英語Wikipedia
ソースはこちら
http://www.sjbaker.org/wiki/index.php?title=The_History_of_The_Teapot
objファイルはこの辺からも入手可能
http://inst.eecs.berkeley.edu/~cs184/sp09/assignments/AS6.html
本記事最後に紹介するMcGuire Graphics Dataのサイトからも、扱いやすいデータをDLする事が出来ます。
Cornell Box(コーネル・ボックス)
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主にGI等でシーンレンダリングのテストに使用されるケースが多いですね。
1984年コーネル大学によって作成、
初代の形状は現在の内部にボックスがある状態ではなく、
1面が無い四角いモデルのみでした。
そして長い歳月を経て現在の形に落ち着いています。
Wikipedia
コーネルボックス公式ページ (歴史やデータ構造等が表記されています。)
ちなみに最近はこんな物もあるらしいけど、
Image may be NSFW. Clik here to view. Cornell box new
うーん?
頻繁に見かけるわけでは無いかなぁ・・・
一応この球体バージョンは
本記事最後に紹介するMcGuire Graphics Dataのサイトからも、扱いやすいデータをDLする事が出来ます。
Stanford Bunny(スタンフォード・バニー)
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1994年スタンフォード大学でウサギの陶器を3Dスキャンされた試験用モデル 69451ポリゴン
日本語Wikipedia
英語Wikipedia
本記事最後に紹介するMcGuire Graphics Dataのサイトからも、扱いやすいデータをDLする事が出来ます。
Happy Buddha(ハッピー・ブッダ)
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1996年 仏陀像を3Dスキャンしたモデル 1087716ポリゴン
http://graphics.stanford.edu/projects/faxing/happy/
本記事最後に紹介するMcGuire Graphics Dataのサイトからも、扱いやすいデータをDLする事が出来ます。
Stanford Dragon(スタンフォード・ドラゴン)
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1996年 ドラゴンの陶器を3Dスキャンしたモデル 1132830ポリゴン
Wikipedia
上記3つが入手可能なスタンフォード大学3Dスキャンリポジトリ
“The Stanford 3D Scanning Repository”
本記事最後に紹介するMcGuire Graphics Dataのサイトからも、扱いやすいデータをDLする事が出来ます。
Suzanne (スザンヌ)
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2002年に作られたBlenderを代表するマスコット的な検証モデル、
Blender使いは誰もがご存知かと。
チンパンジーの頭部の形状で、500ポリゴン
プリミティブの追加項の中にスザンヌモデルが標準搭載されています。
Wikipedia
Sintel等のBlender公式ショートフィルム内にイースター・エッグとしてさり気なく登場していたりします。
Sponza Atrium(スポンザ・アトリウム)
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Marko Dabrovic氏が2002年に制作した宮殿モデル
Sponza Atrium
http://hdri.cgtechniques.com/~sponza/files/
本記事最後に紹介するMcGuire Graphics Dataのサイトからも、扱いやすいデータをDLする事が出来ます。
Sponza Atrium NEW (新スポンザ・アトリウム)
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CrytekのFrank Meinl氏により上のスポンザアトリウムにカラフルな垂幕等が追加されたもの。
最近はGI検証に頻繁に使用されるようになりました。
DLはCrytekのサイトからどうぞ
http://www.crytek.com/cryengine/cryengine3/downloads
本記事最後に紹介するMcGuire Graphics Dataのサイトからも、扱いやすいデータをDLする事が出来ます。
infinite 3D Head Scan (インフィニット3Dヘッドスキャン)
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2010年 3Dスキャンされた頭部のモデル、高解像度のテクスチャファイルやZbrushデータも付いています。
主にリアルタイム系のシェーダー検証に使われることが多いですね。
公式のページ告知ページ 自体は消えてしまっていますが、ファイル自体は残っています。
http://www.ir-ltd.net/uploads/Infinite_Scan_Ver0.1.rar (80 MB)オブジェクト&テクスチャ
http://www.ir-ltd.net/uploads/Infinite_Scan_Displacements_Ver0.1.rar (65 MB) Displacements Maps.
http://www.ir-ltd.net/uploads/Infinite_Ztl.rar (70 MB) 7のサブディビジョンレベルを持ったZBrushファイル
本記事最後に紹介するMcGuire Graphics Dataのサイトからも、扱いやすいデータをDLする事が出来ます。
San Miguel (サンミゲル)
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アーキテクチャビジュアルアーティストGuillermo M. Leal Llaguno氏による庭園モデル
SSAOやシャドー等のポスト処理で使用される事が多いですね。
作者のサイトGuillermo M. Leal Llaguno
本記事最後に紹介するMcGuire Graphics Dataのサイトからも、扱いやすいデータをDLする事が出来ます。
おまけ
Man(通称:XSI男)
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Softimage(旧XSI)ユーザーにはお馴染みの実験台モデル
日本ではXSI男の名前で知られています。
なんとも言えぬたたずまいと、さり気ない乳首のポリゴン割 が彼のキャラクター性を引き立てているに違いありませんね。
最近はICEの実験台にされることが多いので、よくVimeoでお目にかかります。
データが欲しい人は(いるのかな)お近くのXSI(Softimage)ユーザーに声をかけてみて下さい^w^
その他
テストモデルについてのWikipedia
一般的な検証モデルの情報が表に並べられています。
List of common 3D test models | Wikipedia
最後に上記で紹介したメッシュのいくつかをダウンロードする事ができるサイトを紹介します。
McGuire Graphics Data
スポンザやコーネルボックスなど、一般的な検証モデルを
多くのCGソフトで扱うことの出来るOBJフォーマットにて提供されています。
当サイトでは紹介しきれなかったモデルもありますので、要チェックですぞ!!!